幻の女 (角川文庫) – 1977/3/1横溝 正史 (著)
「幻の女」横溝正史 を読んでみた。
……昔読んだときのまま、ブックカバーをつけたままで中身が分からなかった。別にこれを読もうと思ったわけではなく、ブックカバーがついていた本がこれだった。
昔読んだ記憶はさっぱりと消え去っていた。
3編が収録。
『幻の女』
……まず、言葉が古いなと思った。けど、読んでるうちに、それは気にならなくなった。
物語はありきたりな感じもするけど、この時代だとどうだったのかな……と思った。
全て探偵もので、王道。成りすましが分かれば物語が解けてしまう。
『カルメンの死』
短くてサクサク読めた。
なんて言うか、『貞淑な女』と『悪女』キャラしか出てこないのか……と思ってしまった。
『猿と死美人』
ちょっと色々と疑問符が湧くけど、気にしなければ普通に読める。
物語は深く考えてはいけない。物語自体は簡単で分かりやすいと思う。
どの作品も『悪女』キャラが犯人という設定。
偶然なの? それとも、このシリーズはそういう作品なの?
カバーを取って表紙を見たら……カバーデザインも古いなと思った。
頭を休めるには、ちょうどいい作品。
でも、二度めはもういいかな。少しくどい。