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絵本「蜘蛛の糸」を読んで

2024/01/15

『蜘蛛の糸』を読んでみた。


蜘蛛の糸 (日本の童話名作選) 芥川 龍之介 偕成社 1994-10-01


絵本。ほのぼの絵本。
……。
『八本脚の蝶』が重かったので、軽い絵本を選んでみた。
本の厚さや重さを比べると軽いよ。


物語は知ってる。知ってるけど、目についちゃったので借りてみた。

地獄の絵に癒される。
暗くて血まみれ……子供用だからよく判んない色の羅列の方が多いけど、好き。
リアルさはない。雰囲気だけ…当たり前だけど。子供向けがリアルグロでは困る。


物語も分かりやすい。
単純に読めば、『自分一人が助かろうとしたために地獄に戻った話』

でもふと思う。
そうじゃなくて、カンダタ(漢字変換諦めた)は蜘蛛の糸を信じなかった。
選択肢は『自分が助かる』か『みんなで落ちるか』しかないと思ってしまった。
本当は『みんな助かる』可能性もあったのに。

切れてしまったのは蜘蛛の糸ではなくて、『可能性』なのかなと思った。
選択肢はたくさんある。自分で狭めてしまう必要はない。

なーんて事を考えてしまった。

蜘蛛の糸 (日本の童話名作選)