「ハリーポッター 著:J.K.ローリング 訳:松岡 佑子」を読んでみた。
ハリーポッターをやっと全巻読み終えた。
やっと。。
やっと……長かった。
という事で感想。
……長かった。
一言で言うと、それしかない。
何年かけて読んでるんだろう。5年は経ってるなと思う。もしかしたらもっと経ってるかもしれない。
最初の頃は、「ハーマイオニー」が読めなかった。
カタカナが苦手だ。
頭の中では名前を読まずに「あの女の子」と変換されていた。
映画を見てやっと、音が判って読める様になった。
ハリーポッターに最初にハマったのは弟だった。
なので、私が数年かけて読んだ本も弟のもの。実家に置きっぱなしなので読むのは自由。
という事で、読み始めてみたのだけれども……最初はワクワクしたけど、段々…面白いけど……けど。
疲れる。
ラストを読み切った感想は……ううーん。
なんで最後がこれなんだろう?と思った。
ラストのうろうろ彷徨う苦痛のエピソードは読むのが苦痛だった。
それまでがさくさく進んでいたのに、全く話が進まない苦痛。
けど、ラストはあっさり。
この分厚い本の大半が結構どうでもいいエピソードだったのでは?と思うとせつなくなる。
いや。私がそう思ってしまっただけなのだけれども……終わらせないためのエピソードに見えてしまう。
映画もラストのうろうろしてるシーンが全く意味不明に見えて、本を読めばわかるのかなーと思ったら
ホントに、うろうろしてるだけ……っていう事が分かった。
本を読んで良かったのは『映画のよく判んなかった部分が分かった』事
ここからはネタバレアリの要注意。
なぜこんなにも苦痛なのかと言えば、メインで出てくる「ハリー」「ハーマイオニー」「ロン」が目的もなく彷徨うからのような気がする。
もちろん、彷徨う目的はあるのだけれども、『友情の確認』のために彷徨わされている感じもする。
何より三人が楽しく彷徨ってるわけではない。苦痛なのだ。その苦痛そのままに読んでる私自身も苦痛だった。
で、彷徨った結果「秘密」を暴くのはハリーで三人の友情はただ『確認』されただけで役には立ってない。
暴くというよりも偶然の結果、手に入った……と言う方が正しいのかもしれない。
スネイプの元に辿り着くまでは判るが、校長室に入るパスワード(?)が偶然当たるというのは、なんだか変な感じがした。
その時点の校長がダンブルドアならばまだわかるけれど、スネイプが校長なのにパスワードはダンブルドア関連の記憶でいいの??
さらに、最後に蛇を殺すのはネビルだった。判るけれど、ここに来て?という想いと
ロンとハーマイオニーの役目は分霊箱の破壊だけ?とキョトンとしてしまった。
ハリーが彷徨ってた間の、ホグワーツ内のサイドストーリーとか読みたい。
そして最後の一騎打ちは……禅問答みたいだと思った。
もちろん、あちこちに伏線は張り巡らされていて、結果はこうなるしかないのだけれども
杖の話はちょっと唐突すぎて理解できなかった。
何度か読み直してしまった。
そして、終わりは子供たちの話になってる。
15年間何事もなかったというのを表すために子供が出てる。
唐突すぎて、新しい名前が増えていて、人間関係がわからない。
いや。名前を継いでいる人間がいるからもっとややこしい。
最後の最後で人を増やさないでほしいと思った。
倒した。やったーで終わってくれた方が、単純で分かりやすい。
そんな感じで、7巻上下巻を読んで思った事。
最初の物語が一番面白かったけど、4巻ぐらいまではその面白さが続いていた。5巻からは若干面白さが減り、最後の最後で急激に削られた……という感じだった。
あくまでも私の感想。