2024年のアーカイブ

「続 あゝ野麦峠」を読んで

続あゝ野麦峠 単行本 – 1980/4/1 山本茂実 (著) 「続 あゝ野麦峠 著:山本茂実」を読んでみた。 「 あゝ野麦峠 」の続き……と思ってたけど、続きというよりも追加資料と情報だった。工女たちの暮らしていた村の風習なども出てくる。 ◆「ああ飛騨が見える」その後 ・第一...

「あゝ野麦峠」を読んで

あゝ野麦峠 新版: ある製糸工女哀史 単行本 – 1972/12/1 山本 茂実 (著) 「あゝ野麦峠 著:山本茂実」を読んでみた。 工女へのインタビューとあったけど、工女だけではなくて工男や茶屋の鬼婆と言われてた人たちやその地域の人など、範囲が広いなと思う。 工女たちの話は...

「銭天堂6」を読んで

ふしぎ駄菓子屋 銭天堂6 – 2016/5/24 廣嶋 玲子 (著), jyajya (イラスト) 「銭天堂6 作:廣嶋玲子 絵:jyajya」を読んでみた。 よどみちゃんが退散して、いつもの銭天堂。 裏表紙にひっそり手紙を運ぶオバケがいるのかわいい。 『ビッグリもなか』 大...

「銭天堂5」を読んで

ふしぎ駄菓子屋 銭天堂5 – 2015/9/7 廣嶋 玲子 (著), jyajya (イラスト) 「銭天堂5 作:廣嶋玲子 絵:jyajya」を読んでみた。 プロローグから不穏な空気の銭天堂。 自販機とガチャガチャが壊されて中身が盗まれてしまう。というシーンから始まっている。...

「銭天堂4」を読んで

ふしぎ駄菓子屋 銭天堂4 – 2015/5/20 廣嶋 玲子 (著), jyajya (イラスト) 「銭天堂4 作:廣嶋玲子 絵:jyajya」を読んでみた。 よどみちゃんとの対決のお話……。対決というか、一方的な押し付け。銭天堂のお菓子にたたりめ堂のお菓子をぶつけてくるのは...

絵本「いのる」を読んで

いのる 単行本 – 2016/9/17 長倉 洋海 (著) 絵本「いのる 著:長倉洋海」を読んでみた。 「 はたらく 」と同じ著者さん。写真と文章。 こちらも、話が徐々にずれていく。 最初は戦争があるから祈るとなり、次は先祖と繋がるため、最後には宇宙や未来と繋がるため……。...

絵本「はたらく」を読んで

はたらく 単行本 – 2017/10/17 長倉 洋海 (著) 絵本「はたらく 著:長倉洋海」を読んでみた。 写真と文字の本。 『はたらくのは、食べるためだけじゃない……』と思うようになったという話から始まる。 言いたいことはわかる。わかるけれど、資本主義の現代においては「働...

「キャッチャー・イン・ザ・ライ」を読んで

キャッチャ-・イン・ザ・ライ 新書 – 2006/4/1 J.D. サリンジャー (著), J.D. Salinger (原名), 村上 春樹 (翻訳) 「キャッチャー・イン・ザ・ライ 作:J.D.サリンジャー 訳:村上春樹」を読んでみた。 物語の感想は『「ライ麦畑でつかまえ...

絵本「パッチワーク」を読んで

パッチワーク – 2023/9/22 マット・デ・ラ・ペーニャ (著), コリーナ・ルーケン (イラスト), さくま ゆみこ (翻訳) 絵本「パッチワーク 文:マット・デ・ラ・ペーニャ 絵:コリーナ・ルーケン 訳:さくまゆみこ」を読んでみた。 優しい色合いの絵が心地いい。 み...

絵本「まどさんからの手紙」を読んで

まどさんからの手紙 こどもたちへ 単行本 – 2014/3/21 まど・みちお (著), ささめや ゆき (著) 絵本「まどさんからの手紙 作:まど・みちお 絵:ささめやゆき」を読んでみた。 子どもたちへのエールの絵本。 だけど、私はモヤっとしてしまった。 悪い事が書いてある...

「砂糖の世界史」を読んで

砂糖の世界史 (岩波ジュニア新書 276)  – 1996/7/22 川北 稔 (著) 「砂糖の世界史 著:川北稔」を読んでみた。 砂糖を軸に『世界の歴史』が書かれている。 プロローグでほぼ本の内容をざっと書いてある。これがあるので、『これから何を読むのか』がわかりやすくて、...

「ライ麦畑でつかまえて」を読んで

ライ麦畑でつかまえて (白水Uブックス 51) 新書 – 1984/5/20 J.D.サリンジャー (著), 野崎 孝 (翻訳) 「ライ麦畑でつかまえて 作:J.D.サリンジャー 訳:野崎孝」を読んでみた。 問題作と言われた作品……という事で読んでみた。 図書館で借りたけど、...

「鬼遊び 闇の子守唄」を読んで

闇の子守唄 単行本 – 2020/1/23 廣嶋玲子 (著), おとないちあき (イラスト) 「鬼遊び 闇の子守唄 作:廣嶋玲子 絵:おとないちあき」を読んでみた。 鬼遊び、冬バージョン。黒い表紙が印象的。星や雪も舞っていて綺麗さも感じる。ただ『鬼遊び』のタイトルに引きずられ...

「鬼遊び 髑髏の手まり歌」を読んで

髑髏の手まり歌 単行本 – 2019/10/15 廣嶋玲子 (著), おとないちあき (イラスト) 「鬼遊び 髑髏の手まり歌 作:廣嶋玲子 絵:おとないちあき」を読んでみた。 鬼遊び、秋バージョン。秋です。紅葉です。表紙は赤。モミジだと思いたいけど、形が……よくわからない。そ...

「銭天堂3」を読んで

ふしぎ駄菓子屋 銭天堂3 – 2014/8/22 廣嶋 玲子 (著), jyajya (イラスト) 「銭天堂3 作:廣嶋玲子 絵:jyajya」を読んでみた。 銭天堂3冊目。 銭天堂のおかみに対して若々しいとか、老人という言葉は脳内で除外しながら読むことにした。それでもやっぱ...

「押絵と旅する男」を読んで

押絵と旅する男 (立東舎 乙女の本棚) – 2017/12/13 江戸川 乱歩 (著), しきみ (著) 「押絵と旅する男 作:江戸川乱歩 絵:しきみ」を読んでみた。 図書館で、展示スペースにあった本が気になって借りてみた。 イラストは現代風の可愛い系のイラスト。物語は明治2...

WEB小説「マリンチェ」を読んで

WEB小説「 マリンチェ―裏切りの花嫁―  作:なつの真波」を読み直した。 約10万字の作品。一ページが三千文字前後なので読みやすい……一ページが長いと疲れてしまう私にはちょうどいい。 アステカ帝国の奴隷マリンチェの物語。 随分前に何かでマリンチェの事を読んだような……という...

WEB小説「マサカリ」「アナグラム」を読んで

WEB小説「 ムカサリ~オナカマ探偵漆山紲の怪異録~  作:雨愁軒経」 これを読み終えた。 で、これ「 アナグラム  作:七海美桜」 を思い出してしまった。 どちらもご当地もの。 ムサカリは山形。 アナグラムは大阪。 どちらも刑事もの。事件(死体)などの若干グロイ描写があるけど...

「魔法の城」を読んで

魔法の城 ペーパーバック – 1983/7/30 イーディス ネズビット (著), H.R.ミラー (イラスト),  Edith Nesbit (原名), 八木田 宜子 (翻訳) 本の表紙が出てこない……ということで、写真。 「魔法の城 作:E・ネズビット 訳:八木田宣...

「砂の妖精」を読んで

砂の妖精 (福音館古典童話シリーズ 29) 単行本 – 1991/10/24 イーディス・ネズビット (著), ハロルド・R. ミラー (イラスト),  Edith Nesbit (原名), 石井 桃子 (翻訳) 「砂の妖精 作:E・ネズビット 訳:石井桃子 画:H・R・ミ...

「まほうだらけの島」を読んで

まほうだらけの島 (文研児童読書館) 大型本 – 1972/6/1 イーディス・ネズビット (著), おのき がく (イラスト), 中山 知子 (翻訳) 本の表紙が出てこない……ということで、写真。 赤地に金でドラゴンとグリフォンが描かれてる。豪華に見える。値段は880...

WEB小説「まぼろしの恋」を読んで

WEB小説「 まぼろしの恋 R15」を読んでみた。 神様と神様の贄となった女性の物語。 神様と主人公の恋愛模様にキュンキュンするよ!というのはわかるんだ。萌えキュン(?)ポイントはいい感じについているのも分かる。私もキュンキュンした。 15歳未満は読んではダメですよ(棒読み こ...

「いつか猫になる日まで」を読んで

いつか猫になる日まで 単行本 – 1996/3/22 新井 素子 (著) 「いつか猫になる日まで 作:新井素子」を読んでみた。 「 絶対猫から動かない 」の元になった物語らしいという事で気になって、手にしてみた。260pほど……よかった。600p越えの大作ではない。と思いなが...

「子どもたちは、いま」を読んで

子どもたちは、いま 単行本 – 1999/8/1 トリイ ヘイデン (著), 斎藤 学 (著) 「子どもたちは、いま 著:トリイ・ヘイデン 斎藤学」を読んでみた。 トリイの本はほとんど読んだ(感想を書くようになる前だった)けど、この本は読んでなかった。 理由は小説ではなかった...

「いやいやえん」を読んで

いやいやえん (福音館創作童話シリーズ) 単行本 – 1962/12/25 中川 李枝子 (著), 子どもの本研究会 (編集), 大村 百合子 (イラスト) 「いやいやえん さく:中川李枝子 え:大村百合子」を読んでみた。 「 7SEEDS  作:田村由美」の作中にあった『い...